茶の備忘録
12月に使える茶杓の銘
12月に使える茶杓の銘の一覧です。大雪、冬至、師走、年忘れ、除夜、雪、氷など冬の茶席にご活用ください。
12月は、師走の慌ただしさと年の終わりの静けさが重なる季節です。大雪、冬至を迎え、雪、氷、寒月、除夜、年忘れなど、冬の清らかさと一年を締めくくる思いを茶杓の銘に映しやすい月です。
二十四節気から生まれる銘
大雪(たいせつ)
- 山にも里にも雪が降り、本格的な冬の気配が深まる頃
- 雪空、雪の花、氷花など、白く静かな冬景色の銘につながる
冬至(とうじ)
- 一年で昼が最も短く、夜が最も長くなる頃
- 一陽来復の思いとともに、寒さの中に新しい光を待つ銘に合う
12月の風物詩
師走
- 年の瀬の忙しさと、締めくくりの気配が重なる月
- 年忘れ、除夜、千秋楽など、一年を納める銘を選びやすい
冬の静けさ
- 雪、氷、霜、寒燈、埋火など、冷たさと温もりが同時に感じられる頃
- 冬篭、寒月、氷柱など、静かな冬の景色を茶席に映せる
12月初旬に使える銘
顔見世(かおみせ)
- 歌舞伎で年末に役者の顔ぶれを披露する行事
- 師走の華やぎや、年の瀬の賑わいを感じさせる銘
水仙(すいせん)
- 冬に清らかな花を咲かせる水仙を表す銘
- 寒さの中に凛とした香りと白い美しさを添えられる
冬篭(ふゆごもり)
- 寒さを避け、家や巣の中にこもって過ごすこと
- 外の寒さと室内の温もりが際立つ茶席に合う
埋火(うずみび)
- 灰の中に炭火を埋め、火種を残しておくこと
- 寒い夜に残る火の温もりを思わせる、炉の季節らしい銘
木枯し(こがらし)
- 冬の初めに吹く、冷たく強い風
- 枯れ葉を舞わせる風に、冬の到来を感じさせる
風花(かざばな)
- 晴れた空から風に乗って雪がちらちら舞う様子
- はかなさと清らかさを添える、初冬らしい銘
冬木立(ふゆこだち)
- 葉を落とし、枝だけが立つ冬の木々
- 静けさと凛とした佇まいを表す銘
12月中旬から下旬に使える銘
氷花(ひょうか)
- 水分が凍り、白い花のように見える様子
- 冬の自然がつくる繊細な美しさを茶席に添える
雪の花(ゆきのはな)
- 雪が花のようにひらひらと降る様子
- やわらかく清らかな冬景色を表す銘
寒燈(かんとう)
- 寒い夜にともる灯火を表す言葉
- もの寂しさの中に、ほのかな温もりを感じさせる
雪空(ゆきぞら)
- 雪が降り出しそうな、重く静かな空
- 降る前の張りつめた冬の気配を映せる銘
霜柱(しもばしら)
- 地中の水分が凍って、土を押し上げるようにできる氷の柱
- 冬の朝の冷え込みを、目に見える形で表す銘
寒月(かんげつ)
- 寒い冬の夜空に、冴え冴えと輝く月
- 澄んだ空気と静かな夜の茶席に合う
氷柱(つらら)
- 軒先や枝から垂れ下がる氷を表す言葉
- 厳しい寒さの中に、透明な美しさを感じさせる
聖夜(せいや)
- クリスマス前夜を表す言葉
- 冬の夜の静けさと、灯りのあたたかさを添えられる
餅つき(もちつき)
- 年末に新年の餅をつく行事を表す銘
- 一年の締めくくりと、新しい年を迎える支度を感じさせる
無事(ぶじ)
- 何事もなく一年を終えられることへの感謝を表す銘
- 年末の茶席に、安堵と静かな祈りを添えられる
年忘れ(としわすれ)
- 一年の労をねぎらい、無事に年を越すことを祝う言葉
- 年末の茶席に、感謝と安堵の気持ちを添えられる
除夜(じょや)
- 一年の最後の夜、大晦日の夜を表す銘
- 過ぎた年を静かに振り返り、新しい年を待つ茶席に合う